この日は訳あって平日の田町へ。
芝浦公園の紅梅もちょうど見ごろ。もうすっかり春ですね。
平日の昼どきの田町で何を食べるか。
選択肢が多すぎて悩みます。
はたまたオシャレにプルマンのダイニングでランチってのも有りだし、一度は行ってみたい名店「リストランテ ラ チャウ」なんてのもステキだし。ランチならそこまで高くないよね?
そうだ。もう一軒、行きたい店が有ったんだ。
それがこちら。
「トンカツX」。
田町駅前の再開発の中心となる「Msb Tamachi 田町ステーションタワーN」の1階だけあって、昼どきの店内は近隣のオフィスのビジネスパーソンたちで満席、さらに5人ほどのウェイティング。
とんかつの匂いを楽しみつつ待ちましょうか。
「トンカツX」と聞いてとんかつ好き、肉好きの方ならピンと来るかもしれませんが、「トンカツX」の「X」は東京都が開発したプレミアムポーク「トウキョウX」の「X」。
「トンカツX」は「トウキョウX」を扱うミートパッカー業者である株式会社ミート・コンパニオンが経営母体と言うこともこの店に興味を持った理由なのですが、ぼくが訪問したいと思った理由はそれとは別にもうひとつ有ったのです。
それは「トンカツX」の料理が宮前平の名店「とんかつ しお田」の監修によるものと聞いたからなのです。
「とんかつ しお田」、前から一度行きたいと思っていたのですが、用事が無いとなかなか行かないエリアゆえ訪問の機会が無かったのです。
その「しお田」の味わいのエッセンスが楽しめるのではと期待したってわけです。
さて、この日の料理ですが…。
ランチタイムの主力は「トウキョウX」ではなく「弓豚SPF」を使った定食。
ランチタイムでも「トウキョウX」を使ったとんかつをオーダできるらしいのですが、そのお値段は4,000円ほど。
率直に申し上げますと、とんかつに4,000円、ぼくにはちょっと高いように感じます。
とんかつってぼくにとっては手軽に食べられるちょっとしたごちそうと言うポジションなんですね。
それこそ4,000円出すなら「ラ チャウ」でランチコースが食べられてお釣りが来ちゃうし(誤解なきように申し添えますと、ぼくは料理に貴賎なしと信じていて、イタリアンがエラくてとんかつがエラくないなんて言うつもりはまったくありませんよ)。
そんなわけで、ぼくのチョイスはこちら。
- 弓豚SPF特上ロースカツ定食(200g)(2,420円)
- 豚汁変更(+150円)
200グラムのトンカツは厚みこそ標準的ですが、そのぶん面積的にはなかなかのインパクト。
断面はこんな感じ。
肉質は…うーん。ご覧頂いた通り。ちょっと期待はずれかな。
それよりも気になったのは衣。
ザクザクっとした力強さは好みなのですが、まず油切れが悪くて重たすぎる。そして箸で持ち上げようとすると衣がぽろぽろと剥がれてしまいます。
訪問したあとで某大手グルメサイトでレビューを読んだのですが、多くのかたがこの衣の剥がれは指摘されていますね。
揚げ油には「トウキョウX」のラードも使われているとのことで、その力強い香りが最初のひと切れ、ふた切れくらいは好ましく感じるのですが、いかんせん油をじっとりと吸い込んだ重たい衣のとんかつを食べているとその香りがトゥーマッチになってきます。
残念ながら「とんかつ しお田」監修の恩恵はあまり感じられず、お値段なりの満足感は得られず、でした。
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・店名 トンカツX
・住所 東京都東京都港区芝浦3-1-1
msb Tamachi 田町ステーションタワーN 1階
・電話 03-6435-2904
・備考 特になし。
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