先日、例のワクチンの接種を済ませてきたのですが、接種の前日、既に接種を済ませていたかたに、なにか気をつけることってあります??と軽い気持ちで訊いたところ、返ってきたのは「最後の晩餐になるかもしれないから今夜はおいしいものを食べて帰ってね(ニッコリ)」と言うナイスなアドバイス。
スティーヴ・ジョブズの有名なスピーチの中に“If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right”(毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、いつかその通りになるだろう)と言う一節がありますが、こんな時代に生きているとそのことばの重みに改めて気付かされます。
一日一日をたいせつに、一食一食をたいせつに。
忙しいとそんな気持ちをすぐに忘れてしまうんですけどね。
そんなわけで後輩に仕事を押し付け、早めにオフィスを抜け出して向かったのは日本橋室町。
「ビストロ石川亭」は神田に本店を置く人気ビストロ。
ランチタイムにはハンバーグやとんかつもあったりして、本格的なビストロにはカテゴライズできないお店かもしれませんが、お値段お安めでポーションもしっかり、と言った特徴は、本来のビストロ的な精神が色濃く現れている美点と言っても良いかと思います。
昨年までは銀座ベルビア館にも支店があり、そちらにはランチタイムに何度か訪問したことがあったのですが、こちらの店舗は初訪問。
この夜頂いたのは前菜の盛合せ、本日のスープ、4種類から選べるメインディッシュと言う構成のディナープリフィックスセット。
お値段なんと1,980円(税込)。
ランチタイムも激安・メガ盛りで有名な「ビストロ石川亭」ですが、ディナータイムのお値段にもびっくりです(スタッフのかたに確認はしなかったのですが、たぶんいまだけの特別価格と思います)。
- 前菜三種盛り合わせ
この日の前菜は鮪のカルパッチョ、キッシュ、イベリコ豚のチョリソ、鴨のテリーヌ。
「三種盛り合わせ」と謳いながら3種類以上ありますがこう言う嘘は大歓迎。キャロットラペもカウントすると5種類かな。
鮪はおおぶりで味わいも上等、鴨を使ったテリーヌも本格的な風味でした。
飾り気はありませんが質実剛健、充実した前菜です。
- 本日のスープ
スープは蒸し暑いこの時期に嬉しいヴィシソワーズ。
思いのほか野性味のあるじゃがいもの風味です。
メインディッシュは以下の4種類。
- 石川亭のハンバーグ デミグラスソース
- イサキのポワレ ラヴィゴッドソース
- 豚ロースのグリエ ジンジャーソース
- 牛ロースのグリエ チミチュリーソース(+700円)
この日のぼくのチョイスはこちら。
- 豚ロースのグリエ ジンジャーソース
たっぷり300g以上ありそうなポーションは大迫力のビジュアル。
豚肉自体の味わいを楽しみたいぼくにはソースの味わいがちょっと濃いめに感じましたが、ひとによってはこのポーションであっさりめの味付けだと「食べ飽きてしまう」ような印象を抱いてしまうかもしれませんので、その意味ではこのちょっと濃いめの味付け、が正解なのかもしれません。
いずれにしても日本橋の一等地にしてこのお値段。
驚きのお値打ちディナーでございました。
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・店名 ビストロ石川亭 コレド室町店
・住所 東京都中央区日本橋室町2-2-1
COREDO室町1 3階
・電話 050-5266-0366
・備考 特になし。
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