この日は仕事帰りに銀座で夕食を。
銀座もほんとうにひとが少ない。
大資本のチェーン店だったらまだしもですが、個人経営の飲食店など先行きが心配です。
もちろん、多数の人命とインフラを一瞬にして失った東北地方の被害を思えば軽々しいことは言えないのですが、こと東京の繁華街においては、先の見通しが立たない、と言う面では2011年の東日本大震災後よりも深刻な事態かもしれません。
いつもだったらどことなく心が浮き立つ卯月ですが、暗い話題が多いしおまけになんでこんなに冷えこんでいるのでしょうか?
テンションも上がらずひっそりと生きるしかない2020年の春です。
まずはいつも通り焼鳥から。
- 焼とり盛合せ エンジョイコース(1,450円・税込)
焼鳥8種からなる「エンジョイコース」は「鳥ぎん」の代表的な焼鳥が楽しめる盛合せ。
盛合せには「ライトコース」(860円・税込)なる焼鳥5本のコースもあり、そちらのほうがひとりゴハンのつまみには適正なボリュームなのですが、ちょっと豪勢にいってみました。
備長炭で香ばしく焼き上げた焼鳥は芯までしっかり目に火が入っていますが、かと言ってジューシーさが失われることもなく老舗ならではの安定の味わい。
焼鳥に関しては普段は塩派なのですが、「鳥ぎん」に限って言えば「創業以来受け継ぐ秘伝」と言われる「たれ」推し。
焼鳥のあとは釜飯を。
- 鳥釜めし(950円)
「鳥ぎん」の「釜めし」には、五目、貝柱、鮭、海老、蟹などなど、さまざまな具材のバリエーションがあるのですが、ぼくがたいてい選んでしまうのがこの「鳥釜めし」。
この年季の入った羽釜と、厚みのある釜蓋のビジュアルが良いですね。
そして蓋を開けると、熱々の湯気と共に立ち上る香ばしい香り。
たっぷりと敷き詰められた鶏肉とご飯を良くかき混ぜて頂けば、鶏肉の旨味と程よい塩味のご飯のコンビネーションが食欲をそそります。釜の内側の「おこげ」も、釜飯ならではの楽しみ。しゃもじでこそげ落として頂けば香ばしさに頬が緩みます。
シンプルでいてしみじみウマい、銀座の1,000円グルメ。銀座の良心ですね。
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・店名 鳥ぎん 銀座本店
・住所 東京都中央区銀座5-5-7
ニューギンザビル6号館 地下1階
・電話 03-3571-3333
・備考 土日は夕方から混雑します。
・参考記事 2017年08月22日「銀座 鳥ぎん 銀座本店」
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