例の騒動ですっかり客足が途絶えた銀座界隈。
百貨店も売上が前年同月比で20%〜40%も減少していると言うので、少しでも売上に貢献すべく仕事後にデパートに出向いたのですが、松屋も三越も営業時間短縮で19時クローズと。
そんな時刻に営業終了では勤め人は買物できません…。
それにしても銀座、ひとが少ないですねえ。
いつも混雑している店もこのタイミングなら空いているのでは?と思い向かったのがこちら。
GINZA SIXの裏手にひっそりとたたずむ人気鰻料理店、「ひょうたん屋 六丁目店」。
「ひょうたん屋 六丁目店」、実はなんども訪問を試みていたのですが、いつもいつも満席。または鰻売切れにつき看板。と言うわけで、いちども入店できたためしがなかったのです。
しかし狙いは過たず、のれんの向こうを覗くと、19時過ぎ、本来であれば混み合う時間帯にも関わらず、空席がちらほら。
人気のお店でもこんな状況…飲食店オーナは真っ青でしょうね。3.11の時を思い出します。
ま、ぼくにできることは「食べて応援」くらいなので、入店してみましょう。
それではさっそく鰻を頂きましょうか。
「ひょうたん屋」の鰻重は3種類。
「松」が4,500円、「竹」が3,500円、「梅」が2,800円(いずれも税込)。
いまどき銀座でうな重が2,800円で食べられる幸せ。
しかし、せっかくなのでもう少し奮発することにしましょうか。
- うな重 竹(3,500円・税込)
「ひょうたん屋」の鰻は関東では珍しい、蒸さずに焼き上げる関西風。
直焼きゆえ、余分な脂が落ちてさっぱりした仕上がりです。
関西風の特質として、パリッとした皮目の香ばしさと引換えに、関東風のようなふんわり柔らかな食感には乏しいと言うのが定説ですし、ぼく自身、関西風の鰻重を頂いて、柔らかさと言う点では関東風のほうが上等、と認識していたのですが「ひょうたん屋」の鰻重の鰻は柔らかさ、弾力感も残した仕上げ。
言うならば関東風、関西風、それぞれの良さを活かした仕上げと言った感じでしょうか。
たれの味わいは余計な甘さを抑えてさっぱりとしたテイスト。程の良さを感じる味わいですね。
ようやく味わうことができた人気の鰻重、良心的なお値段と老舗の技術に満足の夕飯となりました。
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・店名 ひょうたん屋 六丁目店
・住所 東京都中央区銀座6-12-15
・電話 03-3572-2511
・備考 特になし。
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