ぼくの大好物のひとつに「とんかつ」と言う料理があります。
今日日、千円札2枚程度であれだけ幸福感を得られる料理ってなかなかないんじゃないかな。とんかつを食すたびにそんなふうに思います。
この日はことし初となるとんかつを楽しむために目黒へ。
目黒でとんかつと言えば、もう、ここですよね。
老舗であり、いまだに絶大なる人気を誇る名店「とんき」。
訪問したのは祝日の22時前。
ほら、とんかつ屋さんって、店じまいが早めのイメージがあるじゃないですか。
でも「とんき」のラストオーダは22時45分。夜型人間にはうれしい限り。
こんな時間帯でも大きなカウンターが8割がた埋まっているってスゴいですよねえ。
衣をつける職人さん、揚げる職人さん、それぞれの持ち場でのみごとな仕事っぷりを眺めつつとんかつが運ばれてくるのを待ちましょう。
- ロースかつ定食(2,100円)
- 串かつ (450円)
「とんき」で頂くのは決まって「ロースかつ定食」。
レア感を残した「攻めた」とんかつも、いまどき感があって好きなのですが、いっぽうで「とんき」のように芯までしっかり火が入ったトラディショナルな味わい、これはこれでなかなか良いものです。
脂身が少なくさっぱりとした味わいのロースと、薄づきのカリッとした衣が相まって、「とんき」ならではの独特のとんかつをかたちづくります。
ひさしぶりに「とんき」のとんかつを頂きましたが、やはり良いですねえ。この味わい。
この日は珍しく「串かつ」を1本追加しましたが、この串かつも実に良かったです。
豚肉の味わいと葱の甘みが香ばしい衣に封じ込められていて、とんかつとはまた違う楽しさがありますね。
そして毎度毎度感服するのはそのホスピタリティ。
ご飯やキャベツが無くなりそうと見るや、先回りしてお代りの希望を訊いてくれたり、食べ終わる間際に新しいおしぼりを持ってきてくれたり。
料理だけでなく、そんなところにも老舗の「粋」を感じます。
ひさしぶりに訪問した「とんき」で2020年の「とんかつ初め」、実に満足な夕飯となりました。
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・店名 とんき
・住所 東京都目黒区下目黒1-1-2
・電話 03-3491-9928
・備考 特になし。
・参考記事 2013年01月04日「目黒 とんきで2013年揚げ物初め」
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