先週末はちょっとした用事で札幌へ。
札幌に到着した日は夕方でマイナス6℃。
その昔…もう四半世紀も前ですが、8年間ほど北海道に住んでいて冬の寒さにも慣れていることは慣れているとは言え、ひさしぶりの真冬の北海道。まあなかなかの寒さですよ(笑)。
それにしても、一面の雪景色。
イルミネーションでデコレーションされたメインストリートが幻想的で実に良いですね。
実際に住んでみると毎日毎日降り積もる雪に飽き飽きしますけどね(笑)。
初日の夜は旧友たちとウマい焼肉を腹いっぱい頂き、二次会を終えてすすきのに戻ったのが25時。
今回、地図をろくに確認もせずホテルを予約していたのですが、図らずも、ホテルの向かいは昭和28年創業、老舗中の老舗のラーメン店「ラーメン芳蘭」でした。
奇貨居くべし、これは…ラーメンを食べずにホテルに帰るわけにはいきませんね(笑)。
- 味噌ラーメン(800円)
その昔、すすきので呑んだ帰り、それが冬の時期であるならば、しばしばこの「ラーメン芳蘭」で味噌ラーメンを食してから帰宅したものでした。
戸外は零下、凍え切った身体に染み入る熱いスープは何よりのごちそうでした。
ちょっとおおげさですが、食べもののウマさ、醍醐味と言うものは気候や風土と密接な関係があるのではないかと思うのです。
しんしんと冷え込んだ25時過ぎの札幌、四半世紀ぶりに頂く「ラーメン芳蘭」の味噌ラーメンの味は格別でした。
最近の札幌、この「ラーメン芳蘭」や「すみれ/純連」と言ったオールドスクールとは違った発展系のラーメン店もあまたありますし、それらはそれらで良さがあるのですが、ぼくはやはりオーソドックスな味噌ラーメンが好きですね。
翌日は素晴らしい青空。
しかし気温は昨日よりさらに下がり、最低でマイナス15℃、最高でもマイナス8℃の予想。
札幌市民に訊いても「寒い」と言っていたのでたぶん寒いんだと思います(笑)。
この日は札幌在住の友人の案内で、札幌近郊の北広島市にある「くるるの杜」へ。
「消費者と生産者を結ぶ『食と農のふれあい広場』」をコンセプトにホクレンがプロデュースする体験型施設が「くるるの杜」。なんだそうです。
ランチは「くるるの杜」のなかの「農村レストラン」で北海道の食材を楽しめるブッフェを。
昨夜の焼肉→深夜のラーメンで荒れた胃腸にやさしい、北海道の大地の味わい。
まずユニークなのが居室。
普通の個室もあるのですが、ぼくが予約したのはこんなカプセルタイプのお部屋。
カプセルタイプ、と書きましたが、広さは畳2畳、高さは大人が立ち上がってもじゅうぶんに頭上にクリアランスがありますので、窮屈な印象はありません。
カプセルも快適ですが、自由にくつろげるラウンジも用意されています。
温泉旅館と言えば食事も楽しみ。
ゆったり温泉に浸かったあとで、20時から遅めの夕食です。
ダイニングもご覧の通りシックで高級感のある設え。
六段のお重からなる「六段」と呼ばれるこの焼肉コース、それぞれの料理の説明と、おすすめの焼き方指南が書かれた紙が置かれています。
【一段目】肉屋のつまみ
- 肉屋のキムチ
- チャンジャ
- タコの酢の物
- ほうれん草のおひたし
- 厚揚げの木の芽味噌
- もやしのからし和え
【二段目】チョレギサラダ
【三段目】
- 四角いタン
- 厚切りタン
- 塩ジンギスカン
まずは「四角いタン」から。薄切りなのでさっと炙って塩だけで頂きます。
お、良いですね。
焼きものの一発目がウマいとこのあとの料理への期待が高まりますね。
緑色のねぎだれで頂く「塩ジンギスカン」も美味。
【四段目】
- ミノ
- カメノコ
- 肉厚リブフィンガー
「ミノ」にゆっくり火を通しながらまずは「カメノコ」を頂きます。
「カメノコ」ならではの濃密な赤身のウマさが良いですね。
「リブフィンガー」は一転、力強く芳醇なサシの香りが楽しめる部位。
【五段目】
- 昆布〆ロースカブリ
- コロコロ三角バラ
珍しい昆布〆めの焼肉は鰹出汁で頂くと言う趣向。なかなかしゃれていますね。
少し脂の強い部位でしたが、昆布〆めと鰹出汁のおかげでさっぱり頂くことができます。
たっぷりとサシの入った「コロコロ三角バラ」ももちろん美味。
【六段目】
- 焼きしゃぶ
野菜をくるっと巻き込んだお肉はもみじおろしポン酢でさっぱりと。
1時間半ほどかけてゆっくり焼肉を楽しみ、お代り自由のご飯とスープ、杏仁豆腐もたっぷり頂き腹いっぱい。追加メニューもあるのですが、このコースだけでもボリューム的には満足でございました。
そして煙臭くなってしまったので、食後に再度温泉へ。
この日はスーパームーンの翌日で、大きな月を眺めながらの雪見風呂も最高でした。
温泉→焼肉→温泉→就寝。
天国にいちばん近い場所は定山渓にありました(笑)。
今回は早朝に出発する必要があったので朝食(カレーまたは雑炊)を頂くことができなかったのですが、次回は朝食まで楽しみたいですね。
ぜったいまた行こうっと。