この冬いちばんの寒気が東京上空に流れ込んだ水曜日、めったに訪れない駒沢へ。
極寒のなか向かったのは、駒沢大学駅前交差点からほど近い「焼鳥 せきや」。
「焼鳥 せきや」は梅ヶ丘の人気焼鳥店「やきとりshira」の姉妹店として2019年11月にこの駒沢にオープン。
開業からまだ日が浅い「焼鳥 せきや」ですが、さっそく人気店としてこのエリアで話題になっているようで、この日も早めの時間帯は満席。
二巡目の遅めの時間帯での夕食となりました。
こちらはお通しの菜の花のからし和え。
串ものの前に前菜を。
- ムネ肉のたたき(800円)
レアな中心部とパリッと香ばしい皮目のコントラストが良いですね。美味。
ここからは「7本コース」(2,100円)のご紹介。
- ねぎま
まずひと串目はねぎま。
一見、葱が見えずに串に打たれているのは鶏肉とししとう、なのですが、よくよく見ると鶏肉には葱を含ませていると言う洒落たねぎまです。
脂の風味は素直で上品。
ひと串目の印象が良いとこの後の料理に期待が膨らみますね。
- 砂肝
砂肝は癖なくすっきりとした風味。
ジューシーさを保ち、程よい弾力なる食感です。
- つくね
鶏肉の旨味をあますところなく味わえる、力感あるひと串。
粗めの食感とジャストな火入れにクオリティの高さを感じるつくねです。
- うずら
ひと目、普通のうずら。なのですが、うずらを口に運ぶと、とろりととろける黄身のウマさにびっくり。
- 蓮根
焼鳥コースのなかの野菜の串もの、往往にして箸休め的なポジションにとどまりがちですが、この蓮根は存在感がありました。
強めに炙ることで香ばしさを前面に押し出しています。
- レバー
ふんわり柔らかく火入れされたレバーはこちらも癖なく上質な味わい。
抑制の効いた味わいのたれも、上品にレバーの旨味を引き立たせます。
7本コースの焼鳥の「トリ」を務めるのはこちら。
- 正肉
ひたすらシンプルですが、皮目の香ばしさと脂の風味、塩味のバランス、火入れの具合、いずれも上等で、鶏肉を食べる喜びを感じさせてくれるひと串。
上質なコースの余韻を味わいつつ、追加でもうふた串頂きます。
- ささみ(350円)
レア感を重視した火入れで、ささみならではの風味を活かしています。
- 手羽先(500円)
先ほどのささみとは打って変わって、脂の力強さを楽しむひと串。弾力のある肉質が印象的です。
焼鳥だけでも良い感じに腹が満たされてきましたが、焼鳥屋のお品書きの〆めの料理って、なんだか惹かれるんですよねえ。
行くしかないでしょ?
- 鳥そば(750円)
鶏出汁のスープは濃厚なのですが、満腹でもなぜか入ってしまいます。
- そぼろ丼(750円)
ちょっと意外だったのがこの「そぼろ丼」。
よく目にする「そぼろ」ってパサパサほろほろした食感ですが、こちらはしっとりとジューシー。甘めのたれも個性的です。
そぼろが多すぎて掘っても掘ってもご飯が顔を出しません(笑)。
- 親子丼(900円)
こちらは「そぼろ丼」とはまた違った雰囲気で、〆めの丼ものと言うポジションを意識してか、非常にすっきりとした控えめな味わいでした。
腹いっぱい頂いて適度に呑んでお会計はひとり5,000円台とコストパフォーマンスも良好。
スタイリッシュなインテリアは焼鳥デートにもうってつけ。
これからますます人気が出そうな焼鳥店でした。
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・店名 焼鳥 せきや
・住所 東京都世田谷区駒沢1-4-10
佐伯ビル西北 1階
・電話 03-6450-8898
・備考 店内はカウンターのみ。予約は必須と思われます。
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