北海道旅日記2019夏 〜余市 余市SAGRA〜

前回のブログに続き北海道グルメツアーの2日目の食事をご紹介したいと思います。

 

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2日目は札幌を後にして小樽〜余市方面へ。

若いころに6年ほど札幌に住んでいたので小樽にもたくさんの想い出がありますが、昔話を始めると長くなるので割愛(笑)。

 

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で、2日目のランチですが、この日向かったのは余市の果樹園やワイナリーが密集するエリアにポツンと佇むこちら…。

 

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余市SAGRA」。

街道に看板もなく、風景にしっくりと溶け込んだ佇まいにいちどは通り過ぎてしまいました。

前日に訪問した「アグリスケープ」もそうですが、まさかこんなところに?と言うロケーション。

 

もともとは札幌の人気イタリアンだった「SAGRA」がロカンダ(宿泊施設を備えたレストラン)としてこの余市の地で再スタートを切ったのが2017年。以来、余市・後志地方の豊かな食材を活かした地元密着型のイタリアンとして人気を博しています。

 

ランチのコースは5,000円の1種類のみ。

食材、調理法についてはシェフにおまかせのスタイルで、12時きっかりにすべてのテーブルがいっせいに食事をスタートさせると言うシステムです。

 

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それではさっそく料理の紹介を。

その前にひとつ。

実は「余市SAGRA」のそれぞれの料理の名称はたいへんユニーク。

テーブルのうえにその日のメニューが置かれているのですが、メニューを読んでもちんぷんかんぷん。

料理を頂いて、初めて料理の名称の意味がわかると言う仕掛け。なので、ネタバレになりかねませんので、料理の名称は最初の料理だけに留めておきます。

 

最初の料理は…。

  • アンディ

こちらは河豚のカルパッチョ。

色鮮やかな食材は「タマゴダケ」。写真では見たことありますが、実食するのは初めてです。殻に入っているときは生食できるそうですが、成長してしまうと生では食べられないそうです。河豚の上に乗せられているタマゴダケは生のまま。また、河豚の下にはソテーにしたタマゴダケが。

 

ところで、なぜゆえに「アンディ」なのか。

まさかの…。「アンディ・フグ」?ダジャレかい!

 

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2品目の食材は「ふくらぎ」と「ぶり」。

「ふくらぎ」とは生後7~8か月の体長30~40cm、体重500g~1.0kgに成長したぶりの幼魚のことを言うそうです。

つまり、成長段階の違う2種類のぶりの食べ比べと言うことですね。

 

「ふくらぎ」は「酸葉(すいば)」を添えてあっさりと頂きます。

 

「ふくらぎ」より脂ものって味わいも強いぶりは、いちど魚醤に漬け込んで「ヅケ」にしたうえで、さらに胃袋を韓国料理のチャンジャのように仕立てて添えています。

ぶりの上に黄色く見えるのはぶりのからすみ。

ねっとりとした食感のぶりの旨味を胃袋のチャンジャが増幅するような印象。からすみの塩気も良いアクセントです。

 

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3品目の食材は「めじまぐろ」。

稲藁でスモークをかけて香ばしく仕上げ、たんぽぽを添えて。

めじまぐろ自体の味わいも爽やかで、非常に美味。

 

 

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4品目はいわゆる「ズッパ・ディ・ペッシェ(イタリアの魚のスープ)」なのですが、一見、スープの要素が見当たりません

「ズッパ・ディ・ペッシェ」は、もともとはパンに染み込ませて食べた料理であることから、こちらの「ズッパ・ディ・ペッシェ」もパンにスープを染み込ませてあるそうです。

トマトの上には平目、そして可憐な小さな花はにらの花。

 

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5品目の食材は鯖。

ピノ・ノワールのビネガーを使いまろやかな酸味が心地よいひと品。

 

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パスタには見たことのないきのこがふんだんに。

このきのこは「キンチャヤマイグチ」と言う種類のものだそうです。

その名の通り「金茶」色をしているのですが、火を通すとこのように黒っぽくなってしまいます。

 

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肉料理はシンプルに豚肉の持つ力強さを堪能します。

非常に味わいの良い豚肉に、アクセントとしてうどの実のマリネが添えられています。

 

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ドルチェは西瓜のジェラートにパンナコッタを添えて。

過ぎ行く夏に想いを馳せるような良いドルチェでした。

 

実は予約の電話を掛けたときに、ちょっとぶっきらぼうな対応だったので気難しいシェフなのかな、と警戒していたのですが、実際にお会いしてみると(茶目っ気のあるメニューからもわかる通り)そんなことはなく、朗らかな、料理と余市のテロワールを愛する好漢でございました。

 

ランチだけでも十二分に料理を堪能できましたが、時間とお金に余裕があるかたには、宿泊してゆっくりディナーを楽しむと言うスタイルもオススメ。

 

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・店名   余市SAGRA

・住所   北海道余市郡余市町登町987-2

・電話   0135-22-2800

・備考   特になし。

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