3連休を利用しておよそ1年ぶりの北海道ツアーへ。
今回も観光は二の次三の次四の次くらいの食べまくり喰いまくりの北海道ツアー。
札幌〜余市〜ニセコ〜真狩とまわって出会った道央エリアのステキなレストランをゆるゆるとご紹介していこうと思います。
初日のランチに訪れたのは札幌市内の「小別沢(こべつざわ)」にある農園レストラン、「アグリスケープ」。
住所は札幌市内ですが、「札幌の秘境」などとも呼ばれる大自然に抱かれたこのエリア。
レンタカーにビルトインされたナビゲーションの案内ではたどり着けず、iPhoneのナビゲーションも動員してようやく到着したのでした。
実は今回の旅では5年前に訪れた際の料理がとても印象に残っている円山公園の「SIO」を再訪しようと考えていたのですが、札幌在住のグルメな友人に相談したところ、その「SIO」がことしの4月に姉妹店をオープンしたので、そちらを試してみては?との情報を得て今回は「アグリスケープ」を訪問してみたのです。
レストランでは農作物のみならず、鶏の飼育も手がけ、そしてもうすぐ豚の飼育も始まるとのこと。
レストランの窓からはこんなに間近に養蜂の様子も眺めることができます。
今回頂いたコースは「楓」(4,000円)。
ランチ限定の軽めのコースとなります。
それでは、自家農園で収穫された野菜をふんだんに使ったコース料理をご紹介しましょう。
アミューズはブラーニュ地方の焼き菓子である「ファーブルトン」を模したもの。
生地に包まれた甘い甘いとうもろこしと表面の塩気のコントラストが冴えるステキなアミューズです。
まずはトマトの鮮やかな色合いに目を奪われるスープ。
そして頂いてみると、このトマトの豊かな甘さに驚きます。
自家農園の野菜とハーブを使ったサラダも、その可憐な彩りと美しいプレゼンテーションで目を楽しませてくれます。
ひとつひとつの野菜の味わいを活かすためにソースはあっさりと。
土の力を感じる野菜の味わいの濃さが印象的です。
お次は新じゃがいもを使った2つのバリエーション。
まずはピンク色が美しい「ノーザンルビー」と「キタアカリ」。
こちらは根室半島の付根に位置する別海町産のサフォーク種のラムを煮込んだソースで頂きます。
このラム肉がたいへん美味でした。
もう1種は男爵の小芋のロースト。
新じゃがいもの香りと甘さをストレートに楽しみます。
メインディッシュの前にパスタ料理がひと皿。
この日はズッキーニとアンチョビを使ったソースで仕上げてありました。
メインディッシュは豚肉でした。
噛み締めると肩ロースのしっかりとした旨味が舌の上に溶け出します。
シャンパーニュを使ったソースはあくまでも控えめで、豚肉ならではの力強さをストレートに演出します。
力感溢れるメインディッシュ、とても気に入りました。
アイスクリームにバジル風味のジュレを添えた清涼感のあるデセールで素晴らしいランチは終幕。
アミューズからデセールまで、いずれの料理も素材に対するシェフの愛情と洞察力が感じられるすばらしいものでした。
札幌中心部からはやや遠く、また公共交通機関では訪問が困難ですが、わざわざ足を延ばして訪問するだけの価値がある、ステキなレストランでした。
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・店名 アグリスケープ
・住所 北海道札幌市西区小別沢177
・電話 011-676-8445
・備考 事前に場所のチェックを。
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