昨日は仕事帰りに新橋へ。
ちょうどこの夜は「新橋こいち祭」なるイベントが開催されていて駅前はたいへんな人出でした。
それにしても蒸し暑い。
梅雨明けはまだだそうですが、もうすぐ本格的な夏が到来することを予感させる湿った熱い新橋の空気をかき分け、向かったのがこちら。
「新橋 うなぎのお宿」。
近ごろは鰻の値段が高騰し、気軽に鰻を食すことができなくなりました。
初めて訪問する鰻屋だと、暖簾をくぐる前に、グルメサイトで予算を確認し、さらに自分の財布の中身も確認しておそるおそる、と言う感じになります。
しかし、ここ「新橋 うなぎのお宿」はいまどきとしてはたいへんリーズナブルなお値段で鰻を頂くことができちゃうのです。
なぜなら「新橋 うなぎのお宿」の経営母体は静岡県の鰻問屋「駿河淡水」。
鰻を2/3尾分使った鰻重の「お宿」が2,500円(税込)、鰻を一尾まるまる使った鰻重の「大富士」が3,500円と鰻問屋直送と言うアドバンテージを活かしたお求め安いお値段となっています。
新橋と言う土地柄、夜は食事よりも居酒屋的に使う客層がメインです。
ぼくのように鰻重だけと言う客はあまり歓迎されないようで、席はほかにも空いているものの、あまり落ち着かないカウンターの端に案内されてしまいました。
まあせっかくですから一尾いっておきましょうかね。
- 大富士(3,500円・税込)
お重いっぱいに、ご飯を覆い尽くすように並べられた鰻の蒲焼き。ボリューム感はありますね。
まずは鰻をひと口。
外側は強めに炙られていますが、芯はやや緩めの焼き加減。ふんわり、と言う感じではありません。
江戸前鮨の名店である「神田鶴八」の初代が書いた「神田鶴八鮨ばなし」のなかに、穴子の味付けは「甘さを感じるようではいけないし、からさを感じるようでもいけない」と言う一節があって、なるほどと思ったものですが、鰻の味付けに関しても大事なポイントは同様かと思います。
甘すぎず、辛すぎず、また、濃すぎず、薄すぎずと言うタレのバランスが要諦な訳ですが、「新橋 うなぎのお宿」のそれは、ぼくの好みからするとだいぶ辛めに振れたバランスでした。
多少気になる点があるとは言え、まあいまどきこのおおぶりな鰻を使った鰻重が3,500円(税込)。人気があるのも頷けます。
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・店名 新橋 うなぎのお宿
・住所 東京都港区新橋3-3-4
駒倉ビル 1階
・電話 090-3858-8123
・備考 特になし。
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