この日は友人の誕生日のお祝いで表参道へ。
表参道交差点から根津美術館方面に歩き最初の信号で左手へ。
やがて隈研吾設計の外観が異彩を放つ台湾発のパイナップルケーキ専門店「サニーヒルズ」が見えてきますが、「サニーヒルズ」を通り越してしばし歩くと…。
「L'AS(ラス)」は麻布十番の「カラペティ バトゥバ!」でシェフを務めていた兼子大輔氏が2012年に青山の骨董通りにオープンしたフレンチレストラン。
ほどなくして予約が取れない人気レストランとなり、翌2013年には現在の場所に移転し現在に到ります。
この日は17時からと言う早めのスタートのディナーでしたが、店内はほぼ満席、あいかわらずの人気っぷりでした。
前回訪問したのは移転前の2013年2月のことだったので、実に約6年半ぶりの再訪となりました。
料理は5,000円(+席料500円)のおまかせコースのみと言うシンプルなスタイルです。
それではさっそく料理のご紹介を。
- スイカと梅干しの一口スープ
西瓜の甘みを梅干しの塩味がキュッと引き締めるさっぱりとしたスープ。
夕刻の空気の蒸し暑さを和らげてくれるような清涼感があります。
そしておなじみのコレ。
- L'ASスペシャリテ フォアグラのクリスピーサンド “キャラメル・オレンジ味”
封を開けると例のアレ(笑)。
ハーゲンダッツの「クリスピーサンド」を模した小判形の生地にフォアグラ。
アクセントのオレンジの甘酸っぱさも良いですね。
次にテーブルにサーブされたのは千葉県八街産のビーツ。
ビーツと言うと紫がかった赤い色合いのものを思い浮かべますが、オレンジ色や黄色のビーツもあるのですね。
このビーツはサラダ仕立てにして頂きます。
- 千葉県産 3色のビーツのサラダ マリーゴールドの香り
ビーツの優しい甘さと鮮やかな色彩。舌と目で楽しむサラダですね。
- カリフラワーの丸ごとロースト 自家製ドライトマトとバルサミコ酢のチミチュリソース
カリフラワーを丸ごとローストしたインパクトあるひと皿。
「チミチュリソース」とはパセリ、ニンニク、オリーブオイル、白ワインビネガーなどから作られる南米発祥のソース。
フレンチと言うよりは地中海の風を感じるようなパワフルな料理です。
- “アメリケーヌソース”をシンプルに味わう一皿
リングイネにソースを絡めただけの、具材をいっさい除いたシンプルこの上ないパスタ料理。
しかしひと口頂くと、芳醇なオマール海老の旨味に口中が支配されます。
質素に見えて、実はとても贅沢なひと皿。ユニークなアプローチですね。
お待ちかねのメインディッシュ。
- NZ産熟成牛ヒレ肉の塩釜包み焼き 赤ワインソース ズッキーニのソテー
この日のメインディッシュは柔らかな牛ヒレ肉を塩釜焼きにすることで、さらにしっとりと繊細に仕上げたひと皿。
さっぱりした牛ヒレ肉ですが、熟成をかけることで深みのある旨味を引き出しています。
ソースはキリッとした酸味が印象的です。
こちらはコースに追加した食後のチーズ(+500円)。
この日はマスカルポーネに蜂蜜とオリーブオイル、岩塩。
- お口直しの小さなデザート
ミントを使ったさっぱりとしたグラニテ。
- セミフレッド 杏子、ヨーグルト、白ワインジュレ
- 広島県 梶谷農園から届いた季節のフレッシュハーブティー
夏にふさわしい清涼感のあるデセールの盛合せ。
セミフレッドには昔懐かし当たり棒(笑)。
実際にぼくの友人の木の棒は「当たり」でした。スタッフに伝えればもう1本もらえたかもしれません(笑)。
もちろんふざけているだけではなく、いずれのデセールもシンプルではありますがセンス良く美味。
料理はいずれも軽やかなテイストの中にもしっかりした芯が感じられるクオリティの高いもの。
コストパフォーマンスにももちろん大満足のディナーでした。
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・店名 L'AS
・住所 東京都港区南青山4-16-3
南青山コトリビル 1階
・電話 080-3310-4058
・備考 インターネット予約が便利です。
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