それでは前回のブログの続きで「にくの会」、後半の料理をご紹介したいと思います。
【肉の芸術品の異名の黒毛和牛】
- 三重県松坂『松坂牛』ランプ 特製桃だれ
【モーツァルトを聴いて育った牛】
- 兵庫県川岸牧場『優秀賞 神戸ビーフ』トウガラシ 特製桃だれ
俗に「日本三大和牛」と呼ばれる牛たちがいまして。
滋賀の「近江牛」、岩手の「前沢牛」、山形の「米沢牛」、そして言わずと知れた、三重の「松坂牛」と兵庫の「神戸ビーフ」。
このあたりが「日本三大和牛」と呼ばれる銘柄だそうです。
「三大」なのに5銘柄ありますが、どうもこの「日本三大和牛」、公な定義はないそうで、この5種のうちから3種をセレクトし、そのときどき、地域地域で「日本最大和牛」と定義されるそうです。
そのようなわけで、どの銘柄が「日本三大和牛」であるかは諸説あるわけですが、「松坂牛」と「神戸ビーフ」、この2種類については、知名度、実力いずれの観点からも間違いなく「三大」に数えて良いかと思われます。
誰もが知っている、しかし、われわれ庶民の口にはなかなか入ることがない「松坂牛」と「神戸ビーフ」、この2種類をいちどに楽しめる僥倖。
まずは奥の「神戸ビーフ」のトウガラシ。
この日の「神戸ビーフ」は名門「川岸牧場」のもの。こころして味わいましょう。
「神戸」と言う語感に感化されたわけではないと思うのですが、こちらからはなんとも上品な香りと、甘さを湛えた繊細な味わいを感じます。
これに対して「松坂牛」のランプは、上品な中にも野趣も感じる香りが印象的。
ランプと言うこともあり肉の味わいもいちだんと力強く、牛自体の生命力を感じる充実感のある味わい。
「神戸ビーフ」、「松坂牛」、どちらもすばらしいのひと言。
そして、桃を使ってフルーティに仕上げたたれも秀逸でした。
【箸休め】
- にくがとうの野菜サラダ
「神戸ビーフ」と「松坂牛」のすばらしい競演の興奮を野菜サラダでクールダウンさせたあとは、またもや怒涛の肉責め。
【元祖名物】
- イチボの一枚焼き すき焼き風 〜日本一卵を絡めて〜
イチボはスタッフの手で手際よく火が通され、卵にくぐらせすき焼き風で頂きます。
サラッと炙った大判のイチボ、肉の旨味もサシの甘さも濃厚。
甘めのたれもイチボの味わいに合います。
【名物TKG】
- 和牛赤身ロック
こちらもスタッフの手でなんどもなんども特製のたれにくぐらせながら焼き上げます。
たれの香りと脂の香りが食欲を刺激します。
焼きあがった「ロック肉」は噛みしめるほどに赤身の旨味が染み出す芳醇な味わい。
このまま頂いてもウマいのですが…。
ご飯の上に「ロック肉」と雲丹を乗せて…。
贅沢にトリュフをトッピング。
こちらが完成形。
- 雲丹をのせてロック飯 〜サマートリュフをかけて〜
まずはこのままひと口。
牛肉と雲丹のテイストの異なるそれぞれの旨味と、華やかなサマートリュフの香り。
贅沢なひと皿です。
次に先ほどの「日本一卵」を投入して、豪華なTKGを楽しみます。
うーん、ウマい。お代わりしたいね(笑)。
焼きもののトリはこちら。
【〆肉】
- リードヴォー(仔牛の胸腺)のバルサミコソース
フレンチの食材でおなじみのリードヴォー。
濃厚な脂の旨味にさっぱりとしたバルサミコ酢のソースがよくマッチしています。
【〆物】
- 自家製トマトソースの冷製パスタ
トマトの酸味と冷製パスタの涼やかさが蒸し暑い時期にぴったりでした。
こちらの冷製パスタで充実の焼肉コース、完成。
料理はあいかわらずハイレベルで、肉に対するたゆまぬ探究心を感じさせてくれるひと皿ひと皿に大満足。
肉を喰らう楽しさと幸せに満ちた至福の焼肉コース、肉好きのかたにはオススメです。
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・住所 東京都港区芝5-12-7
カゾール三田 1階
・電話 03-6435-2983
・備考 予約はお早めに。
・参考記事 2018年08月30日「田町 焼肉にくがとう33895 田町・三田店(後編)」
2018年08月31日「田町 焼肉にくがとう33895 田町・三田店(後編)」
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