この日は新宿で夕飯。
ひさしぶりに訪問したのはこちら。
台湾料理店「青葉」。
ビルの地下の扉を開けるとそこには思いのほか広いダイニングスペース。
薄暗い雰囲気、天井の低さ、調度品の雰囲気。
それらが相まって濃厚な昭和の雰囲気に支配された空間が広がります。
今って令和だよね?
「青葉」はこの地で営業を初めてもうすぐ半世紀と言う老舗台湾料理店。
この界隈で暮らすジャズミュージシャンの菊地成孔氏は日記の中で「青葉」についてこんなふうに記しています。
「そんなに有名な店でもないのにもかかわらず(新宿在住者には有名ですが)青葉に行くと、いろいろな人にバッタリ出くわすことが非常に多いです。先日も『情熱大陸』のスタッフの方と出くわしましたし、掟ポルシェさんと吉田豪さんと出くわしたこともあるし(以下略)」。
最近は看板に「台湾料理」と掲げる店を見かけることが増えました。
だがしかし、ですよ。
もうこれは断言してしまって間違いないと思うのですが、日本にはほぼ「台湾料理店」は存在しません。
「台湾料理」と謳う料理店に入ってメニューを見ても、台湾料理なんて見たことない。
もちろん、台湾にルーツを持つ「鼎泰豐」などは別ですけど。
街場の「台湾料理店」に入っても、まあ99%くらいの確率で「なんちゃって台湾料理店」であります。
その点この老舗「青葉」は日本では数少ない、ほんとうの台湾料理を楽しめるレストランなのです。
それでは料理の紹介を。
- シジミのニンニクしょう油漬け(1,000円)
定番の前菜ですね。
これはオーダしないわけにはいきません。
- 台湾竹の子(1,260円)
柔らかいのにシャキシャキしていると言う独特の食感と、得も言われぬ爽やかな風味をもつ台湾の筍。
マヨネーズで頂いてもウマいです。
- 自家製腸詰め香菜添え(730円)
独特の甘みとスパイスに台湾を感じる腸詰。
本来は葉にんにくと香菜で頂くのが定番なのですが、葉にんにくになかなかお目にかかれません。
- ハルマキ(680円/3本)
パリッと揚げられていてこちらもまずまず。
- 大根もち(680円/2個)
家庭によって味が違うと言う大根餅。
やさしい味わいがよろしいですね。
- 青菜の炒めもの(1,000円)
この日は空芯菜を使った炒めものでした。
シンプルに空芯菜の味わいを引き出したもので、本場の味に近い味わい。
違うのは値段くらい、かな(笑)?
- 地鶏の蒸もの(1,260円)
こちらも台湾で良く目にするシンプルな蒸し鶏。
- 石持の甘酢あんかけ(2,625円)
「青葉」は魚料理も充実していて、「マナガツオの唐揚げ」、「活き魚の醤油味蒸し」などぼくの好物もラインナップされています。が、この日は友人のリクエストで石持を使った料理。
写真ではボリューム感をお伝えきれないのが残念。
- 小籠湯包(680円/3個)
- 焼売 (680円/3個)
せっかくなので小籠包もいっておきましょうかね?
小籠包のキモは皮のテクスチャのつややかさ、滑らかさと薄さにあると思っているのですが、こちらの小籠包、専門店にも負けない完成度でなかなか楽しめました。
- 牛肉とニンニクの茎炒め(1,360円)
- 帆立と黄ニラ炒め(1,680円)
どうでしょうか?
炒めものと言っても、それほど油っこく見えないですよね?
街場の中華料理屋-酢豚や回鍋肉や餃子やラーメンと言った料理がメインの-で目にする油どっぷりギトギトの炒めものとはまったく違う料理であることがおわかり頂けるかと思います。
- ビーフン炒め(730円)
〆めも台湾料理らしくビーフンで。
- チャーシュー肉まんじゅう(680円/2個)
少し腹に余裕があったので追加オーダ。
デザートは定番のこちら。
- ごま団子(520円/2個)
前になんどか「青葉」を訪問したことはあったのですが、料理は今回のほうがだんぜん良かったですね。
老舗らしい安心感のある味わいでなかなか楽しめました。
日本に居ながらにして台湾の味わいを知ることができる貴重なレストランですね。
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・店名 青葉
・住所 東京都新宿区歌舞伎町1-12-6
歌舞伎町ビル 地下1階
・電話 03-3200-5585
・備考 26時まで営業。
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