ラーメンはドコ行った(笑)?
ラーメン屋を開業して2年半。数十件の有名ラーメン店を食べ歩き。毎日毎日ラーメンの事を考えて考えて。試行錯誤を繰り返し。やっと完成しました。「完熟トマトパスタ」 pic.twitter.com/FyzcwPx5RL
— 烏骨鶏らーめん いち麺 (@ichimenkasuga) 2014, 7月 19
本日も北海道日記その4を。
最終日、土曜日のランチをご紹介します。
土曜日は札幌駅9時ちょうど発のスーパーカムイで旭川へ。旭川までの所要時間は約1時間半です。
旭川駅では約15年ぶりに再会するぼくの旧友が待ってくれていました。15年ぶりですが、FacebookやLINEで連絡を取り合っているので、時間や距離の隔たりをあまり感じませんね。
友人のホンダS2000に乗り込み、美しい美瑛の風景を眺めながら向かうのは美瑛の丘陵地帯にことしの4月にオープンした「ビブレ」。
この「ビブレ」は札幌のフレンチレストラン「モリエール」がプロデュースするレストラン。
「モリエール」系列のレストランと言えば真狩の「レストラン マッカリーナ」(ここは洞爺湖サミットの際にファーストレディたちの昼餐会の場所となったことで一躍有名になったレストラン…うっとりするくらい美しく、また料理もすばらしいレストランです)、美瑛の「レストラン アスペルジュ」がありますが、この「ビブレ」は小麦の一大産地である美瑛というロケーションを活かし、ブーランジェリーが併設されていることが特徴でしょうか。
またレストランと同じ敷地内には、廃校となった「北瑛小学校」の建物をリノベーションした宿泊施設がありますので、「レストラン・マッカリーナ」と同様、オーベルジュとしての利用も可能です。
黒で統一されたスタイリッシュな外装と、それとコントラストをなすウッディで明るいインテリア。とても気持ちのいい空間です。
そして窓の外には美瑛の丘陵地帯が広がり、一面に咲き誇るキガラシの黄色い花。すばらしい借景です。
ランチは2,600円、3,400円、5,400円の3種類のラインナップ。
この日ぼくたちがチョイスしたのは3,400円の「croissant」というコース。コースの名称がパンの名前になっているのがこのレストランらしいですね。
・丘のプラトー
ラタトゥイユ
お肉とレバーのパテ
鰊のスモーク
お野菜のピクルス
サラダ菜
・海老詰めのズッキーニのフライ
・かぼちゃのスープ
・茹で上げのブロッコリー ソースフロマージュ
・牛ネックの煮込みキャベツ包み フレッシュトマトのソース
・夏野菜のココット
・お菓子屋さんのタルト
「丘のプラトー」の料理はいずれも飾り気のない素朴なテイストを装っていますが、素材感をたいせつに、丁寧に作られた前菜であることはすぐにわかりました。
「ビブレ」の鈴木俊之シェフはかつて札幌の「プレヴェール」で23年の永きにわたりシェフを務めたかた。もっと技巧を凝らした前菜であっても簡単に作ることができるでしょう。
あえてそうせず、シンプルな前菜からコースをスタートさせるところに、円熟のキャリアを迎えたシェフのメッセージを感じました。
「丘のプラトー」に続いてサーブされる「海老詰めズッキーニのフライ」、「かぼちゃのスープ」、「茹で上げブロッコリー ソースフロマージュ」、こちらは月並みな表現ですが、野菜の味の濃さ、力強さを感じる料理ですね。
そしてメインの「牛ネックの煮込みキャベツ包み フレッシュトマトのソース」。
こちらは肉の旨味が凝縮した、実に力感ある仕上がり。
ガルニチュールはココットでサーブされます。
ウイスキーの宣伝ではありませんが、「なにも足さない、なにも引かない」、シンプルな調理。豊潤な美瑛の大地の恵みを余すところなくそのまま味わえるガルニチュールです。
旅の最終日にふさわしい、すばらしいランチでした。
もちろんビジターとして食事を楽しむだけでもすばらしいレストランと言えますが、もし時間(と、お小遣い…笑)が許せば、いつかこのオーベルジュに宿泊して、朝食・昼食・夕食と料理を楽しんでみたいですね。
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