「警視庁犯罪抑止対策本部」の公式Twitter(@MPD_yokushi)って警察なのにときどきゆるーいツイートしているヤツですよね(笑)。
【速報】間違えて送ったリプに警視庁からリプ pic.twitter.com/nOW7p14Mm0
— 崖の上のそうぶ (@haicut) 2014, 7月 17
訳あって2年ぶりに札幌へ。
札幌はぼくが就職した23歳の歳から6年間を過ごした想い出の地。
東京生まれ東京育ちのぼくにとって、札幌は若く多感(…そうでもなかったか 笑)だった時期を過ごした、第二の故郷のような街なのです。
なので、新千歳空港に降り立つと、いつもほかの空港に降り立つのとは違う、懐かしいような喜ばしいような感情に包まれるのです。
冒頭に「訳あって」と書きましたが、実はたいした訳はなく、ゴハン友だちたちと北海道の味覚を楽しもうという、今回はそんな旅なのです。
旅は木曜日から2泊3日。
その最初の晩から喰いまくろうというのが旅の最大のテーマなのですが、とにかく楽しみにしていたのが初日のディナー。
札幌在住のグルメな友人が、何週間も前からリサーチをして東京からやってくるぼくたちのために、ステキなレストランを予約してくれていたのです。
そのレストランが「SIO」というフレンチレストラン。
すすきのなどがある中心部からはクルマで10分程度。閑静な円山の住宅街にほど近いエリアに「SIO」はあります。
店内に入りまず目を惹くのが大きなオープンキッチン。テーブル席からもシェフの動きがよくわかりエンターテインメント性がありますね。
ぼくが札幌に住んでいた頃は、こんなスタイリッシュなレストランはまだなかったよな。時の移ろいを感じます。
アラカルトもありますが、この夜はおまかせのコースを。
「SIO」のおまかせコースは、いわゆるオーセンティックなフレンチのコース仕立てではなく、アミューズから前菜が5皿、魚料理、肉料理、そして希望すれば〆めの炭水化物という多皿構成。
アミューズはスパイシーに仕上げたポップコーン。オリエンタルな香りが食欲をそそりますね。
最初の前菜はブルターニュ地方の「ファーブルトン」という菓子をモチーフにしたもの。これにチーズのムースを添えて。
前菜の2品目はとうもろこしを使った冷製のポタージュ。
今年の夏は思いのほか蒸し暑い札幌、冷たいポタージュはいいですね。甘いとうもろこしの香りに北海道の夏を感じます。
そして前菜の3品目は烏賊、4品目はオマール海老と魚介を使った皿が続きます。
このオマール海老がウマかったですね。甲殻類の濃厚なソースが濃厚な風味、オマール海老は生暖かいくらいのやや低めの温度で。このあたりの皿ごとの温度による変化も楽しいですね。
魚料理は金目鯛。鮮やかな色合いの金目鯛にはサマートリュフ。
そしてお待ちかねの肉料理。
肉料理はこの夜は7種類の食材からのチョイスとなっていました。前菜の合間に、実際に7種類の肉の塊をテーブルの横に持ってきてくれてそれぞれの食材の特徴について説明をしてくれます。羊と鶏、豚肉はスペアリブとフランスのビゴール豚の2種、牛肉はアメリカ産のハラミと富良野牛の2種類。そしてシャラン産ビュルゴー家の鴨。こちらは窒息鴨で血の味が濃厚な鴨との説明です。
全員でこのなかから3種類を選びシェアすることもできますし、それぞれで好きな食材を選ぶこともできます。
今回はおのおの好きな食材を選ぶことにしました。
ぼくはシャラン産ビュルゴー家の鴨をオーダ。
思いのほか甘さが少なくキリリとしたソースが添えられた鴨は、確かにスタッフの説明の通り、鴨の味が濃い、鴨らしい鴨でした。うん、これもウマいですね。
満足なメインディッシュを食べ終えると、〆めの料理の追加の希望を訊かれますが、食べたい気持ちをグッと抑えてデセールへ。だって札幌の夜はまだまだ長いからね…。
デセールもまた秀逸な出来ばえでした。マンゴーのソルベにフルーツのコンポートとそのジュレ。スッキリとした清涼感が夏の夜のディナーを締めくくります。
うん、すばらしいディナーでした。
ここ数年の札幌の飲食店(特にフレンチやイタリアン)のレベルアップには瞠目すべきものがあるとはよく耳にしていましたが、その噂を実感する充実したディナーでした。
こんなステキなお店での食事会をセッティング頂き(そしてなぜかごちそうになってしまい)ほんとうに感謝。
札幌を訪れたらまた行きたいレストランです。
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