これは楽しいニュースですね。
・隅田川で「川床(かわゆか)」“かわてらす”の社会実験を実施 出店事業者を募集します
東京都建設局がこのたび発表した「かわてらす」構想。
隅田川沿い、両国橋〜蔵前橋〜厩橋〜駒形橋〜吾妻橋までの区間に、河川に突き出した高床式の川床を作り飲食店の営業を許可するという社会実験だそうです。
東京にもたくさんの川がありますが、その多くが護岸工事や暗渠(あんきょ)化によって風情を失っているのに対して、由緒ある橋がかかり、またスカイツリーを始め川岸に多くのランドマークを持つ隅田川はやはりいちばん「絵になる」川だと思います。
近年ではずいぶん水質も浄化され、臭いも気にならないレベルになっていますので、都会の夜景を眺めつつ川面を渡る涼風を感じつつ一杯、なんて気持ち良さそうです。
この場合、ビールはやはり地元、アサヒビールが似合いそうですね。
はい、火曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
先日から行きたかったカレー屋さん、ようやく初訪問。
友人であるイケメン広告マンのS君が教えてくれた、銀座の「ニューキャッスル」というカレー屋さんです。
このお店、歴史をひもとくと開業は昭和21年。昭和21年と言えばまだ銀座も戦火により荒廃していたころということになりますね。
もともとの店舗はプランタン銀座や銀座ベルビア館の近く、これまた老舗の「天津飯店」の隣にあったそうです。「あったそうです」と書くのは、なんどもその前を通っているにもかかわらず、結局「ニューキャッスル」には入ったことがなく、言われてみると、ああ、確かにあそこに古めかしいお店、あったよね。という程度の記憶しかないからなんですね。
そのもともとの店舗ですが、老朽化のため66年の歴史に幕を下ろしたのが昨年2012年のこと。店主も老齢のため、また銀座の名店が惜しまれつつ閉店…となったわけですが、なんとその味をもう一度蘇らせたいという熱心なファンの手によって、現在のニュー「ニューキャッスル」が生まれたそうです。
先代の店主より引き継がれたレシピにより、名店の味が忠実に再現されているといるニュー「ニューキャッスル」、どんなカレーなんでしょうか。
新しい店舗はホテルモントレ銀座のほど近く。ビルの地下にあります。小体な店舗ですが、かつての木造の店舗とはうってかわってモダンなインテリアです。
・辛来飯 つん蒲(840円)
・サラダ(300円)
辛来飯、カライライスは説明するまでもなくカレーライスですね。
でも「つん蒲」とは?
この「ニューキャッスル」、カレーライスのメニューがボリュームの違いによって「品川(普通盛り)→大井(多い)→大森(大盛り)→蒲田(さらに大盛り)→川崎(さらにさらに大盛り)」と、ことば遊びになっているんですね。
で、「つん蒲」ですが、「蒲田でつんのめった」ということで、「蒲田」よりも少し多め。男性にはこのくらいがオススメということでしたが、たしかに大盛りの大盛り、と身構えるほどのボリュームではなく、他店の普通盛り程度のボリュームでしょうか。
濃褐色のカレーはひと口食べると辛さとその奥に焙煎したスパイスによるものか、ルーに含まれるクコの実によるものか判然としませんが、苦味を感じます。しかし食べ進んでいくと苦味は薄れてスパイスの刺激が主役になっていきます。そして目玉焼きを崩すとこんどは辛さがマイルドになりまた違う味に。この味の変化がおもしろいですね。
残念ながら往時の味と比較することはできませんが、昔の「ニューキャッスル」を知るひとからも、また、先代の店主からもお墨付きをもらっているというこの味、昭和の銀座の味を知ると言う意味でもいちど食べておいて損はないかもしれません。
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・店名 ニューキャッスル
・住所 東京都中央区銀座2-11-1 銀座ランドビル地下1階
・電話 03-6264-0885
・備考 月曜日は定休。
・オススメ ☆☆★★★(2点:ちょっとオススメ!)
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