昨夜、スカイマーク航空、新千歳空港発羽田空港行き最終便、BC732便にて帰京しました。最終便は新千歳空港 22:40発、羽田空港には00:25着。こんな時間帯なのにほぼ満席でした。
さて。昨夜の夕飯です。
ラーメン→海鮮→スープカレーときて、〆めはジンギスカン。
ジンギスカン、食べたことあります?
関東のひとでも食べたことあるっていうひと、けっこういますよね。
ジンギスカン鍋にもやしをしいて、その上に甘辛く味付けした羊肉をのせて…。
でも、残念なことに、あなたがジンギスカンだと思って食べた料理は、(たいていは)正統なジンギスカンじゃありません。
かくいうぼくも、23歳になるまで、ホンモノのジンギスカンを食べたことがありませんでした。
ビール会社が営業するジンギスカンレストランでジンギスカンを食べたぼくは、ある日、勤務先の先輩に言いました。
「この前、○○○ビール園でジンギスカン食べたんですけど、ジンギスカンって、たいしてウマくないですね」
「サイキ、おまえこんどの土曜日、空いてるか?」
「空いてますけど?」
「オレがホンモノのジンギスカンを教えてやるよ」
次の土曜日、そうして連れて行かれた場所は「さっぽろジンギスカン」と書かれた古ぼけた小さなお店でした。
店内に入ると老婆がひとり。
「おっ。ババァ、まだ生きてたか?」
「そりゃ生きてるさ。心臓止まりそうになると相変わらずニトロは飲んでいるけどね」
そこで「初めて」食べたジンギスカンは感動モノでした。
ジンギスカン鍋に脂身をのせ、(もやしなんてしかないで)直接ラム肉を乗せて焼きます。
野菜は玉葱のみ。これ以上ないシンプルな料理です。
焼けたラム肉を醤油をベースにしたサッパリとしたタレにくぐらせて口に運ぶと…。
え…?
これって、なんの肉?羊の肉じゃないよね?強いて言えば、牛肉に近くて、牛肉の癖をさらに少なくしたような洗練された味わい。
それが、ほんとうのラム肉の味でした。
ババァ…もとい、女将いわく、ここではアイスランド産のラム肉を使い、食べる寸前に塊からスライスする、と。
肉の切り口が酸化することであの独特のラム肉の臭みが出てしまうそうで、それを嫌い手間をかけて注文があるたびにラム肉をスライスしていたのです。
(ぼくたちの通称)「ババァの店」は、ほどなくしてキレイで大きな店舗に引越し、ババァは引退し店は若い衆で営業されることになりました。新しい店舗も多くのお客さんで賑わっていましたが、味はやはりババァが手間をかけてスライスしていたころの、あの味が最高でした。
昔話が長くなりました。
昨夜は札幌のジンギスカンと言えばこのお店、超人気店の「だるま」を訪問。
前述した通り、若いころは「だるま」派ではなかったため、実は昨日が初訪問でした。
18時前、かなり早めにお店に到着したにもかかわらず、すでにお店の前には行列ができています。30分程度でしょうか、雨降るなか並んでようやく店内に入ることができました。
座ると自動的に肉の皿が目の前に置かれます。野菜は玉葱と長葱。こちらもいたってシンプルです。こちらはラム肉ではなくマトンを使っているそうで、肉質はやや固く、羊肉らしい癖も(わずかですが)残っています。ただし、同行の羊好きの友人曰く、もっと羊らしい癖があってもいいくらい、なんだそうです。
二人で肉3皿とご飯、烏龍茶。会計は一人1,500円(笑)。安いなあ。
個人的には昔食べたジンギスカンがやはり最高でしたが、「だるま」も人気店だけあって、本格的なジンギスカンを安価で食べられるお店でした。
札幌に旅行された際は、ぜひ「○○○ビール園」や「××××ビール園」のジンギスカンではなく、ホンモノのジンギスカンをご賞味頂きたいと思います。
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