昨日まで3泊4日で台北を旅していたんですが、今回の旅行期間中に親戚の結婚披露宴がありまして、いつの間にかそこにぼくも参列することになっていました。
親戚といっても、いつ会ったっけ?ってくらいの関係なんですが、台湾の結婚披露宴はめでたい宴にたくさんのひとが集まるのは良いことだ、というノリで関係の薄いひとでも参加できちゃうアバウトさらしいのです。
そうそう、結婚披露宴に参列するという話を聞いたときに、当然気になったのが衣装。
えっ?じゃあスーツとか持っていかないといけないんじゃない?と訊くと、普段着で問題ナシとのことだったので、白のシャツにノーネクタイ、ジャケットなしという至ってラフな格好で出席。
ほら、良くあるじゃないですか、平服で、と書いてあるからといって普段着で行ったら浮きまくりだった、とか。
なので、会場に着くまで若干心配だったんですが、当地は暑いせいもありジャケットなし、ネクタイなしの方もたくさんいますし、特に年配の男性は服装が適当。ぼくもそれほど浮くことなく披露宴会場に潜入成功。ただし、若い女性たちはやはりそれなりに結婚披露宴っぽくかわいらしいドレスで着飾っています。
この日の参列者は200名オーバー。ぼくは高砂席に近いテーブルに案内されました。着席した席の隣は新郎の友人らしいご夫婦。奥さんは広東生まれで現在はアメリカに在住とのこと。
「あなたはファミリーなの?」
「い、いやファミリーじゃないんだ」
「じゃあどういう関係?」
「…」
親戚関係なんて母国語で説明するのだって難しいのに、英語で説明できるかっ!
日本の結婚披露宴ですと、来賓の挨拶から始まり、友人の余興やらウェディングケーキ入刀やらけっこうイベントが盛りだくさんで、かつ、最後は花嫁からのお手紙披露。で、感動のフィナーレという流れになりますが、こちらは挨拶もほとんどなく、ウェディングケーキ入刀、ブーケプルズがあったくらい。
で、感動的な演出は皆無で、ひたすら明るく楽しく料理食べて、だんだんと席が乱れ始め、あちこちでいやー久しぶり。元気?みたいなノリの挨拶が繰り広げられて、いつの間にか終了。
え?もう終了なんだ?みたいな感じでした。
おもしろかったのは披露宴の間に映写されたスライド。新郎新婦ともに映画のなかの1シーンみたいに、夕陽をバックに海岸で手を取り合ったり、草原のなかで見つめあったり。
もう、どんだけロケやってるんだよ、ってくらいお金と時間のかかったスライドでこれは飽きなかったですね。
さて、今回参列が決まり、もっとも楽しみにしていたのは料理。なにせ台湾の結婚披露宴なんて初体験。どんな料理が出てくるのかかなりワクワクでした。
料理は基本的に台湾料理をベースにしていますが、多少洋風のアレンジもあったりして、現代風の宴会料理でしょうか。
前菜、フカヒレのスープ、帆立貝の炒め物、海老、魚料理、鶉のロースト、蚫のスープ、台湾風赤飯(おこわ)、まだありましたがメニューをもらってくるのを失念してしまったためあとは良くわかりません。フカヒレのスープはおそらく金華ハムを使っていると思われる上品で滋味あふれるものでした。ウマかったです。
料理は大皿から自分で取り分けるスタイル。当然ですが、披露宴でも食べ過ぎてしまいました。
なかなか得難い体験で楽しかったのですが、困ったのは、たくさんの方からぼくの身上について質問されたこと。
「結婚しているのか?」
「ガールフレンドはいるのか?」
「ガールフレンドは何人いるんだ?」(この質問は周囲のひとも笑っていたのでおそらくジョーク)
「いつ結婚するんだ?来年?再来年?」
オレが結婚しない件が国際的な話題だったひと晩でした。
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