昨年末、12月28日に夕飯を食べた「ブラッスリー・ラルテミス」のシェフ、中田雄介さんがこの夏、オーナーシェフとして新たなスタートを切ります。
住所:東京都渋谷区元代々木24-1
アブニール元代々木1階
電話:03-5465-0919
昨年末に訪問したとき、すでに独立を決めていらっしゃったので、開店を心待ちにしていました。
先日ご紹介した「スゥリル」の湯澤貴博シェフ、そしてこの中田雄介シェフ、料理のテイストは違いますが、とても好きな二人のシェフが相次いで新しいお店をオープンすることに喜ばしい気持ちになります。
「シャントレル」とは、フランスのキノコの名前だそうです。
7月1日(金)、いよいよオープンです。
はい、火曜日の夜、LifeTeriaブログの時間です。
久しぶりにスイーツの話題を。今日のスイーツはいいですよー。
「イデミ・スギノ」。
もともとは神戸の超人気店だった「パチシエ イデミスギノ」が、満を持して東京に店舗を移転したのが2002年、いまから9年前です。
古ぼけたビルが建ち並ぶ京橋にオープンした「イデミ・スギノ」は、神戸での評判を聞いて駆けつけた東京のスイーツマニアをノックアウトし、瞬く間に東京を代表するパティスリーとしてその名を馳せました。
オープンしたてのころ、ぼくは会社を抜け出してしばしばこのお店のケーキで一服したものでした。ずいぶん豪華なティーブレイクです。
その頃はまだ、夕方に行ってもショーケースにはケーキがあったのです。
それが、いつのころからか、たぶん杉野英実シェフが、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したころからだと思うのですが、毎日開店と同時にスイーツマニアたちが大挙して押し寄せ、昼前にはすべてのケーキが売り切れてしまうという異常な状態が何年も続いていました。
夕方、会社を抜け出してお店を覗いてみても、来る日も来る日もショーケースの中は空っぽ。憤懣やるかたないぼくは、午前中からケーキ買いにくるなんてどんだけヒマ人なんだよバカヤロー。と心の中で呟いてはすごすごと会社に帰るなんてこともありました。
しかし、ここにきてようやく、以前よりは商品の供給量に余裕が出てきて、夕方でも多少は買えるようになってきました(それでも人気商品は夕方ではほぼ入手不可ですが…)。
商品のクオリティを維持するため、自分の目の届かない範囲までお店を広げることはしない、と、かたくなに多店舗展開やお店のキャパシティ増強を拒んできた杉野英実シェフですが、ようやくクオリティを維持しつつ増産できるだけのスタッフが揃ってきたのかもしれません。
今夜ゲットしたケーキは3種。手前から時計回りに、
・スーボア (カシスのムース、ヴァニラのムース)
・メルべイユ (フランボワーズのムース、白桃のムース)
・アンブル ノア(プラリネとチョコレート)
極限まで口溶けを重視して作られたムース、異なった材料のレイヤーを精緻に重ねることにより生まれる複雑な味わい、そしてドッシリした甘さにキレを出す洋酒使い、少し大げさですが、もはやその洗練された技法は孤高の域に達すると言っても良いほど。
食べているときは濃密な甘さに口の中が支配されているのに、食べ終わるとスッキリとキレの良い後味が残っている。
こういうケーキ、なかなかありません。
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・電話 03-3538-6780
・備考 イートインではぜひ「アンブロワジー」を(テイクアウト不可)。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
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