いま発売になっている集英社の「BAILA」6月号には、「10年、男子クロニクル」という記事が掲載されています。
曰く、2002年にもてはやされたのが「危険な男」。2006年ころから人気が出てきた「チョイワルオヤジ」に繋がるのはこの系譜でしょうか。
2008年ころからは「年下男」ブーム。
2010年ころからは「ブ男」。芸人さんなどに良くいますが、ブサイクなのに、そのパーソナリティでモテてしまうという。
そして、2011年は「イケチュウ&イケメン」が来ているそうです。
「イケメン」ゾーンの代表選手と言えば、おなじみ向井理クン(そう言えば彼のことが嫌いという女子に会ったことがありません)、では「イケチュウ」は?
「イケチュウ」は「イケメン」かつ40代以降の「中年」、の意で、代表選手は佐藤浩市さんとか堤真一さんなど。
時が経つに連れてモテゾーンのメインストリームの変遷はありますが、「年下男」、「ブ男」ゾーンなども一過性のブームではなくしっかりと人気を確立しているようですから、女性から見た好みの男性像が多様化しているのでしょうね。
ぼくたち(※バブル末期世代…笑)が学生だったころにはやった「三高」ブームなどに比べてずっとずっと好ましい現象と思います。
さて、金曜日の晩なんですが、夕飯は青山の「福蘭」へ。
麺類と餃子(みたいな料理)、シウマイ(みたいな料理)くらいしかない、不思議な中華料理屋(みたいなお店)。ライスも炒飯もありません。
外苑前駅から外苑西通り、通称「青山キラー通り」を北上すること5分。お店は「青山キラー通り」に面していて、青山らしく周囲にはスタイリッシュなオフィスや店舗が軒を連ねていますが、この地で(おそらく)半世紀くらいは営業しているのではないかと思われる汚く、古く、小さな店舗がなぜか青山の街並みに違和感なく溶け込んでいるのは、青山先住民としての歴史の重みのなせるわざでしょうか。
先代を継いで、かなり高齢の姉妹が店を切り盛りしています。
・餃子
・シウマイ
・チャーシュー麺
餃子は揚げた餃子をいちどスープにくぐらせてあります。これを酢醤油へ強烈ににんにく片をブチ込んだタレを付けて食べます。メニューには餃子と書いてありますから、一応餃子のつもりなんだと思いますが、断じてこれは餃子ではありません。たぶん本場の方に食べさせたら「?」でしょう。餃子みたいななにかの料理です。
お次はシウマイ。シウマイに見えないこともありません。ひき肉と椎茸の塊にデロデロデロンとした皮がなんとなくへばりついています。これも件のつけダレで。断じてこれはシウマイではありません。シウマイ風のなにかの料理です。
チャーシュー麺はあっさりとした醤油ベースのスープで。
スープとチャーシューは好みでした。
こういうお店はもう、ウマいとかマズいとか、そういうレベルを超越していますね。
サービスは悪いというか、ありません。この日も「お土産にシウマイできますか?」と訊いていた客に、「…(ため息)。いま時間かかるから。15分くらい」と言って断っていました(笑)。
これはもうね、伝統芸能です。
オススメはしませんが、恐いもの見たさの方はぜひ一度。
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・店名 福蘭
・住所 東京都渋谷区神宮前3-39-4
・電話 03-3405-7803
・備考 いきなり休むこともあります。
・オススメ 取材拒否ということで対象外(笑)。
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