ヨーロッパから日本に来た方がしばしば驚くのが、日本の一般家庭の部屋の明るさについて、なんだそうです。
超ドメスティック人間のぼくは実際にヨーロッパのご家庭にお邪魔したことなんてないのですが、たしかにレストランやホテルの照明、街灯や駅の照明などに関しては日本に比べてだいぶ照度が低い印象がありました。
これはいろいろな理由が考えられますが、まず、彼らの虹彩の色がアジア系の民族のそれより薄く、同じ明るさの光でも明るさの感じ方に差がある(=同じ明るさでも彼らのほうがより明るく見える)ということがあるのかな、と。
瞳の色の違いによる見え方の差には面白い話があって、ポリフォニー・デジタルの社長であり、自身でもレースに出場している山内一典さんがニュルブルクリンク24時間レースに出場したとき、チームメイトの外国人ドライバーに(ほとんど照明のないニュルブルクリンクは)夜間走行時にコースが良く見えない、と言ったところ、そのチームメイトは、いやちゃんと見えるよ、と答えるので、自分とはずいぶん見え方が違うんだな、と思ったということを話していました。
ちょっと話が逸れましたが。
あとは日本の家屋、駅などの多くは第二次世界大戦後の建築が多く、それらの建築のタイミングと蛍光灯の爆発的普及のタイミングのシンクロ、そして戦時中の灯火管制から解放された日本人の明るさに対する渇望感と経済的豊かさの象徴としての明るさへの全肯定感といった理由で、これほどまでに白く平面的な煌煌と明るい蛍光灯の灯りを好むようになったのかと思っています。
なんでこんなことを書いているかと言いますと、最近の節電キャンペーンで駅などの公共スペースの照明も明るさを絞っているのですが、これが困るどころか、これでも十分に明るいし、逆にポイントを絞った光源によって、陰影のある立体感のあるライティングとなっていて、これはこれで悪くないじゃん?と思った次第で。
なんか、今まで無駄に明る過ぎたんじゃないですかね、日本。
はい、春めいてきた水曜日も、LifeTeriaブログの時間です。
東西線に乗れば都心からわずか10分、なのになぜか下町の風情を色濃く残す木場で夕飯を食べました。
今夜向かったのは木場駅から徒歩5分、「ラ・ポルトルージュ」です。昨年の3月20日以来、約1年ぶりの再訪。
うれしいことにディナーのお値段は昨年と変わらず2,940円。
このマイナス60円でギリギリ2,000円台を守っているのがなんだかお値打ちと言うかテレビショッピング感覚(金利手数料はなしで39,800円!みたいな)でちょっとうれしいです。20時半にお店に到着、店内は満席。相変わらず混んでいます。
・アミューズ 鶏レバーペーストと生ハム
・前菜 甲イカのガーリック炒め
・メイン 牛頬肉の赤ワイン煮込み
・デセール チーズケーキタルト、コーヒー
満席のため皿出しが遅いのでそのお詫びに、ということで、アミューズはオマケして頂きました。
前菜は大量のイカ。え?これ一人前?という量でしたが、ハーブとガーリックで食欲を刺激され、おいしく頂きました。フレンチ…というよりイタリアンを思わせる味わい。
メインは本日のオススメということで定番の牛頬肉の赤ワイン煮を。これまた岩のようなとんでもない大きさの塊を。おいしかったのですが、ワインと合わせるならちょっと塩味が緩いような気がしました。それがちょっと残念。
デセールは柔らかくクリーミーなチーズケーキをタルト仕立てで。タルト生地もサクリと良い食感でなかなかのできばえ。
コーヒーまで付いて2,940円。
木場という土地ならではの高コストパフォーマンスですね。願わくばいつまでもこの値段で…。なんて思ってしまいました。
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・店名 ラ・ポルトルージュ
・住所 東京都江東区東陽1-11-3-101
・電話 03-3647-6367
・備考 大喰い男子&女子に。
・オススメ ☆☆☆★★(3点)
・関連記事 2010年3月20日 「木場 ラ・ポルトルージュ」
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