青山 フロリレージュ

LifeTeria blog ブログ フロリレージュ

伊藤章良さんがご自身の著書「東京百年レストラン -大人が幸せになれる店-」やサイトで絶賛されていたフレンチレストラン「フロリレージュ」、初訪問。

 

フロリレージュ」の川手寛康シェフは日本で最も内蔵料理がウマいと言われる菊地美升シェフの「ル ブルギニオン」、日本で最初のミシュラン三つ星に輝いた岸田周三シェフの「カンテサンス」などのスーシェフを歴任した方。


カンテサンス」は未訪問(あまりはやりまくっているレストランを訪問するタイプではないので)なのですが、同じフレンチといってもまるでタイプが違うこの2店を経験しているシェフがどのような料理を産み出すのか、興味津々で外苑前駅からお店を目指します。

 

外苑西通りから「スキーショップジロー」の角を入り暗い夜道を進み、さらに石段を上ると…。

こんなところに…と思うような場所にひっそりとそのスタイリッシュなレストランは佇んでいました。

入口がわからなくて探しちゃいましたよ(笑)。

 

料理は10,500円、苦手な食材だけを伝えればあとはシェフのおまかせというコースになります。

今日はいきなり夕方に電話をかけての当日予約(この人気店にそういう客は少ないと思いますが)でした。電話で「ジビエなどでもだいじょうぶですか?」と訊かれたので、おそらくはメインにジビエが出るであろうことだけは想像できましたけど、それ以外はまったくどんな料理が出るのか見当がつきません。

 

割とつかず離れずというか、けっこうほったらかしな感じのサービススタッフ(感じが悪いという意味ではありません)がいきなりアミューズの皿を運んできて今夜のディナーがスタートしました。

 

 ・アミューズ キャビアを添えた小麦粉のチップ

 ・アミューズ 四角いオリーブ

 ・前菜 焼き茄子と鰻

 ・前菜 フォアグラとメレンゲのコントラスト

 

四角いオリーブはグリーンオリーブを練り込んだフワリとしたブリオッシュ生地のアミューズ。確かに口にするとオリーブの味が。不思議なルックスと食感の新感覚のアミューズです。

 

前菜の一品目は外側をコンガリと焼いた茄子と鰻。

鰻については、フレンチ界の重鎮、「ル・マノアール・ダスティン」の五十嵐安雄シェフが「蒲焼よりおいしい鰻料理を考案するのは難しい」と語っていたとか…。

 

鰻よりも茄子の焦げた香りが勝り、マッチングには正直「?」でありました。

 

続くフォアグラのポワレ。

これは大ぶりなフォアグラ、これに添えられたヘーゼルナッツのメレンゲという組合せ。サービススタッフより、フォアグラを口に含みながら同時にメレンゲを食べてください、とレクチャーがあります。なるほど、ヘーゼルナッツの甘さと香りがフォアグラの重さを中和してなかなかおもしろい前菜です。

 

アミューズ、前菜の流れを見ただけで、カンテサンス岸田周三シェフ譲りの超絶技巧派の香りがプンプンしてきますが、技巧に溺れないギリギリの線といったところで、メインに期待が膨らみます。

 

腹一杯で眠たいので(笑)メインはまたあしたー!