今日、長年乗り慣れた愛車を新しいオーナーさんに引き渡しました。
夢の3台生活(笑)は終了です。
嫌いになって売るわけではないので、やはり一抹の寂しさはあります。
約1ヶ月というわずかな期間でしたが、911と968、まったく違うタイプのPORSCHEを同時に所有して乗り比べてみてわかったのですが、やはり911はこのメーカーの看板車種であり、他のPORSCHEと比べても、その個性は際立っていました。
ガッチリしたボディ、パワフルなのにフレキシビリティのある素晴らしいエンジン、操作は重たいのですが路面の状態をヴィヴィッドに掌に伝えてくる正確なステアリング、まるでレーシングカーのように繊細なコントロールができるブレーキ、全てが個性の塊のような存在感は唯一無二で、ぼくも平均的なひとよりかはたくさんのクルマに乗っていると思いますが、こんな強烈なクルマは初めてでした。
実は初めての外車がこの911で、買った当初は維持費がどれくらいかかるのかヒヤヒヤしていたのですが、本当に手の掛からない良いコで、大きな故障もなく、いま振り返ってみると楽しい思い出しか残っていません。
うっかりPORSCHEに乗っているなんて言うと、よくお金持ちに間違われますが、実はそうではありません。
ひとつ、面白い計算をしてみましょう。
この911には7年弱、正確には81ヶ月乗ったことになります。
そして買ったときの価格-今回の売却価格は、なんとちょうど81万円。
1ヶ月あたりの乗り賃は81万円÷81ヶ月=1万円です。
たとえばいま日本でもっとも売れている乗用車、プリウスを300万円で新車で買ったとします。
これを6年後に売ろうとした場合、下取り価格はほぼ0円です。
つまり…。
1ヵ月あたりの乗り賃は300万円÷72ヶ月=約4.2万円です。
もちろん、国産車と比べてメンテナンスコストは同じと言うわけにはいきません。
でも、だからと言って車検代に2倍も3倍もかかるかというと、そんなことはありません。これはPORSCHEに限らないことですが、日頃からキチンとメンテナンスし、ヘンな使い方さえしなければ、クルマって致命的な故障が起きることは稀なんです。
万人にお勧めできるクルマではありませんが、たとえば、クルマが好きで国産のハイパフォーマンスカーを3,4年おきに乗り換えているような方だったら、そういうせわしないクルマ生活からは一歩引いて、少し古いPORSCHEに長く乗るなんてのも悪くない選択だと思います。
最後の記念に911と968、カエル兄弟で仲良く2ショット。
今日のBGMはちょっとしんみりと「ハローグッバイ」です。
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