今日は、僕の大好きなパティスリーを紹介します。
広尾駅から明治通りに出て、恵比寿方向に歩くこと10分弱。
広尾一丁目の交差点の角に、小さな白いパティスリーがあります。
そのお店の名は「Allegresse HIROO(アレグレス広尾)」。
こちらのオーナーシェフはその昔、駒沢の有名フレンチレストラン「ラ・プリムール」でパティスリーシェフとして活躍した塩谷茂樹さん。
塩谷シェフは幼少時代を養護施設で過ごし、里親に引き取られた後に、初めて食べた洋菓子のおいしさに感激し、この道を志したと言います。
実は、このお店のそばには小学校があります。
幼少時代に、洋菓子店でケーキが作られる様子を観察するのが好きだった塩谷シェフは、厨房をガラス張りにして、中の様子を下校途中の小学生たちに見えるようにしているそうです。
近頃は洋菓子界でもマスコミに大々的に採り上げられるカリスマシェフ、スターシェフが増えて、華やかな様相を呈しています。
食べ手にシェフの顔がよく見えるようになり、このシェフのファンだからこの店に行く、そんな楽しみ方ができるようになったのは、とてもいいことだと思います。
でも、その一方で、店舗の高級化が進み(中にはドアボーイがいるようなお店もありますね…)、子どもが気軽に買えるような値段のお菓子が減ってきていることもまた確かです。
「Allegresse HIROO」ではなんと今どき80円からお菓子が買えます。
塩谷シェフの、子どもがお小遣いで買えるのがお菓子なんだ、という信念が感じられますね。
さて、このお店の僕のいちばんのオススメは。「ガトーフレーズ」です。
「ガトーフレーズ」、いわゆる「苺ショート」です。
「苺ショート」?
大の大人が「苺ショート」?
そうです、ここのガトーフレーズ、ほんとうにおいしいんです。素材を吟味し、丁寧に作られたガトーフレーズって、こんなにおいしかったんだ…と感じるおいしさです。
でも、わざわざお店まで足を運ぶ機会ってなかなかないですよね。
実は、良いお知らせがあるんです。
「Allegresse HIROO」の一部のお菓子は、「DEAN&DELUCA」でも買えるんです。
中でもいちばんの人気はこのエクレールキャラメルとエクレールショコラ。僕は断然キャラメル派です。
それウマいのか、って…?
僕からは何も言いませんが、このエクレールを食べた「DEAN&DELUCA」の社長さんが、このエクレールを「DEAN&DELUCA」に卸してもらえるよう、自ら直々に塩谷シェフのところに交渉しにいったというエピソードを書けば充分ですよね。
塩谷シェフが出した条件は一つ。
「DEAN&DELUCA」で売るのであればもっと高くても売れるはずだけど、「Allegresse HIROO」と同じ値段で売ってくれ、ということだったそうです。
だから、高級なお菓子がたくさん並ぶ「DEAN&DELUCA」ですけど、このエクレールのお値段は今どきうれしい240円なのです。
なんかイイ話じゃないですか?
こういうシェフ、好きです。カッコいいですよね。
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