今日から夏休みです。
木曜日から月曜日まで、土日をはさんで5日間の夏休みです。
今年の夏休みは、僕にとっては特別な夏休みです。
昨日、「新しい、古いクルマ(日本語がおかしいのですが…笑)」がやってきたのです。
1993年式、PORSCHE968CS(CLUBSPORTS)というクルマです。
車検を通し、新しいナンバープレートを付けて、なんとか夏休みに間に合いました。
1993年、今から17年前。
はるか昔のような、それほど昔でもないような、僕にとってはそんな感じがする時代です。
1993年、その年の3月に僕は大学を卒業して、4月から某IT企業で社会人生活をスタートさせました。
IT企業と言ったって、インターネットやE-MAILってなに?みたいな時代。PCはようやくWindows3.1が発売になったくらいで、ほとんどのマシンはまだMS-DOSで動いていました。
4月、5月と東京で集合研修を受けた後、新入社員全員が一同に集められて初任配属部署が発表されました。従業員番号順に淡々と配属が読み上げられていきます。
そろそろ僕の番です。…ゴトウくん…北海道第三販売部…コンノくん…北海道第一販売部…。
ええっ!?後藤も今野も北海道!?…サイキくん…北海道第四販売部…。
は?いまナンと?ほっかいどう?ゴトウとコンノと、ついでにオレもいっしょ?どういうこと?は?
従業員番号順に北海道、北海道、北海道って、ずいぶん乱暴な人事ですよね。
まあ、今にして思えば、数百名の新入社員の希望なんてイチイチ聞いていられなかったのでしょう。
初任配属地が札幌に決まり、東京の本社で働くとすっかり思い込んでいた僕はほんとうに嫌々、渋々、暗澹たる気持ちで札幌での生活をスタートしました(今では北海道を第二の故郷と思っている僕は、札幌に「飛ばされた」ことが人生の最大のラッキーだったと心から思っています)。
バブルがはじけて急速に景気が冷え込んでいた時期とは言え、今よりずいぶんのどかな時代でした。
札幌に赴任すると、すぐに現地の関連会社に派遣されてまた研修が始まりました。
関連会社でOJTをしつつ、17時半には会社を出るのんびりした日々が続き、その夏は毎日毎日、来る日も来る日も会社帰りの中古車屋さん巡りに明け暮れていました。
緯度の高い札幌は夏の間は日が長くて、会社帰りでも日没までゆっくりお店を廻れたのです。
夏も終わる頃、ようやく僕の貯金でも買えるくらいのクルマを見つけました。
トヨタカローラレビン、クルマ好きの方には「ハチロク(AE86)」と型式で呼んだほうが通りがいい、あのクルマ、お値段は42万円です。ハチロクはその当時でも古いクルマでしたが、走り屋君たちの間ではすでに神格化された存在となっていて、42万円は破格の安さでした。
銀行のATMで引出したなけなしの現金をドキドキしながら中古車屋さんに手渡し、契約を済ませてついにハチロクは僕のものになりました。
その日、中古車屋さんの駐車場にとめてあったハチロクに、夕暮れの薄明かりの中で対面したときの感激を今でも昨日の日のことのように覚えています。もうすぐこのハチロクに乗れるんだ、と思いながら、日が暮れるまでずっと駐車場に佇んでいました。
後にも先にも、クルマを買ってあんなに嬉しかったことはありません。
5月にJリーグが開幕し、テレビでは「ひとつ屋根の下」なんていうドラマがはやっていて、今でも続く長寿番組「COUNT DOWN TV」はちょうど始まった頃。金はないけどヒマだけはたくさんあった僕たちは(なにせネットどころが携帯さえなかった時代)、良く土曜日の夜に友だちの家に集まってメシ食べて酒飲んではこの番組を見ていたものです。最近では「腹減ったー」って日清カップヌードルのCMで踊っているジャミロクワイが新人とは思えない驚愕のクォリティのアルバムでデビューしてヒットを飛ばしていたのもこの年。
今から17年前、1993年はそんな年でした。
クルマの話を書こうと思っていたのですが、ついつい昔話になってしまいました。
夏休みスペシャルで、食べもの日記は中断(笑)。明日からクルマブログです(爆)。
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